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Channel: ジャパンに必要なもの、不要なもの
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課題はリスタートだけなのか?

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昨夜のヨルダン戦、残念ながら負けてしまった。「残念ながら」と書いたが、それは結果についてであって、内容を考えると「負けるべくして負けた」と僕は考える。ザッケローニは試合後の会見で「リスタートだけが課題」と言っていたようだが、果たしてそうなのだろうか?前回、「香川のトップ下は正解か?」と書いたが、そんなレベルの話じゃないほど課題があるのではないかと思う。以下、僕なりに考える昨夜の試合の課題を挙げたい。【ボールさばきと距離感】ピッチがかなり硬く、しかもボコボコということもあったのだろうが、それ以上に、選手同士の距離がいつもより広かったような気がする。前田や岡崎が孤立する姿も目立ったし。結果として、いつもの代表のようなパス回しで崩していくというシーンがあまり見られなかったと思う。その結果なのか原因なのかは分からないが、昨夜は各選手ともボールを持ちすぎだったのではないだろうか。特に香川、清武といった、本来、球離れが早いはずの選手にその傾向を感じた。【守備の共通意識】守備の仕方にもいつものような共通意識が見られなかったように思う。岡崎、前田といったあたりの前線のチェックは問題ないのだが、中盤から後ろの選手たちが、相手をどこに追い込み、どこでボールを奪うのか、といったところに混乱がみられた。結果、相手と1対1になる局面が多く、リスクをかけてボールを取りに行かざるを得なかった。また、以前から感じていることなのだが、代表の守備の問題点として、ボランチと最終ラインの間を自由に使われる場面が多いように思う。ヨルダンの10番(ハイル)などがその空間をドリブルで駆け抜ける姿が何度も目についた。【決定機の認識】試合後の選手のコメントを読んでいると、「チャンスはたくさんあったのに決めきれなかった」というのが多かった。しかし、「本当にそうなのかな?」と僕は思う。僕の記憶に残っている決定機は前田のヘッドがバーにはじかれた場面だけである。逆に、打てるところで打たず、相手に持っていかれるシーンはずいぶんと思い浮かぶ。打たなければ点は入らない。打てるはずのところで打たなければ、それはチャンスとは呼べないのではないかと僕は思う。思いついたことを書き連ねるだけになってしまったが、上記が僕が感じた課題である。昨夜の試合を見てつくづく思ったことは「本田、長友の2人が、いまの代表の攻撃のエンジンなんだなぁ」ということだ。ほかの選手が悪いというわけではない。乾などは非常に魅力的な選手だと思うし、岡崎は試合を重ねるごとによくなっていると思う(南アのころと比べると、その差は歴然)。それでも、僕は本田、長友は他の選手より1つ高い次元にいるという気がする。その2人が「W杯優勝」を口にするのもあながち偶然とは言えないのではないだろうか。最後に「香川のトップ下」について。昨夜の試合だけで評価すると、やはり機能しているとは言い難い。これは香川の責任というよりは、前線のセットとのコンビネーションや基本的な戦術の問題なのだろうと思う。少し息の長い課題になるだろうが、香川がトップ下に入った場合の闘い方というものをザッケローニが追求してくれたらいいな、と思う。それが確立されれば、代表は本田と香川、2人のトップ下を擁し、状況に合わせて違ったスタイルのサッカーができる、真の意味で強いチームに変貌するのではないかと期待している。

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